行政書士合格のための憲法攻略に必要なたった二つのこと

憲法は令和元年現在、一度も改正されていないので、民法や行政法などと異なり、試験対策として改正のことを気に掛けなくていいからちょっと楽かもしれません。

憲法といえば、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重が三つの原則として語られますね。

しかし、行政書士試験対策という点からはちょっと違った視点が必要かもしれません。

行政書士試験において、憲法に関する問題は、択一式5問、多肢選択式1問です。

配点は28点で、全体の9.3%しかありません。

なので、あまり憲法の勉強に時間をかけるわけにはいきません。
でも、あまりになおざりにするのも心配ですし、どうすればいいでしょうね。

行政書士独学合格のためにテキストを読むときに考えるべき7つのこと

で書いたように、勉強にかける時間は、
行政法:民法:憲法:商法その他=5:4:0.8:0.2
を提案してます。

憲法の勉強時間は全体の8%です。

配点は上で書いたように9.3%なので、こんなもので十分ですね。

その範囲内で以下の2つのことを考え見てはいかがでしょうか。

・人権分野は判例を押さえる

・統治分野は条文を覚える

これだけです。

行政書士試験の憲法対策はこの2つだけです。

ね、簡単でしょ。

もうちょっと書くと、。

平成25年度から30年度の6年間の試験において、憲法の択一式問題30問中、人権分野の判例を押さえておけば解ける問題は14問、47%。

同じく、統治分野の条文を覚えておけば解ける問題は、8問、27%

その他、8問、27%

でした。

判例については、最低限、テキストに載っている判例は頭に入れておくことが必須です。

私の経験では、それ以外に判例集などを購入して読む必要はないんじゃないかと思います。

条文については、内閣と内閣総理大臣の機能、国会と議会の機能など比較されやすそうなややこしいところ、あとは数字のあるところ、40日以内、3分の2以上等の記述のあるところを重点的に覚えましょう。

これで5問中2問、運が良ければ3問正解が計算できます。

後は多肢選択問題ですが、普通に6点から8点は取れるでしょう。

ということで、憲法28点中、最悪でも14点、上手くいけば、20点です。

後は、行政法、民法の択一式で稼ぐことに集中しましょう。

大事なことなので繰り返します。

憲法の勉強は8%で十分です。

判例を読んでいると、あなたの常識に合わない、この裁判官の考えはどうなのか、などと疑問に思うことがあるかもしれませんが、華麗にスルーしましょう。

それが合格への近道だと思います。
ちょっと短めですが、憲法についてはこんなものでいいでしょう。(あくまで試験対策としてですよ)