行政書士独学合格のためにテキストを読むときに考えるべき7つのこと

今日も勉強お疲れ様でございます。

仕事から疲れて帰ってきて、晩酌も断ち、ねじり鉢巻きで机に向かうあなたのことを家族はきっと見直して、誇りに思っていることでしょう。
という空想もモチベーションを高めるひとつかもしれませんね。

とにかく、続けることが最も難しいことだと思いますので、毎日の勉強に取り組んでおられるあなたは、ほんとうに尊敬に値すると思います。

さて、今回は、勉強方法について、テキスト(基本書)の読み方のことに触れてみたいと思います。

私が一年間、試行錯誤しながら取り組んできた内容ですので、誰にでも当てはまることではないかもしれません。

しかし、私の経験があなたになんらかのヒントにでもなれば嬉しいです。

行政書士合格のために今の勉強方法が正しいのか不安 ではないですか

毎日の勉強に取り組んでいる中で、今のやり方でいいのだろうか、もっと効率のいい方法があるのではないだろうかと不安になったりしませんか。

一人で勉強してると誰でもそうだと思います。

しかし、必要以上に不安になることは得策ではありません。

今使っているテキストよりあっちの方がいいんじゃないかとか、やっぱり通信講座に申し込もうかとか、結果的によけいなことばかり考えてしまうことになりかねません。

また、効率よく勉強することにこだわりすぎると、効率よく勉強することが目的になり、行政書士に合格する、行政書士事務所を開業するという本来の目的が見えなくなってしまうことがあります。

人は、往々にして、手段であったものを目的化してしまうものです。

本来の目標、目的が難しいことであればあるほどそういう傾向が強くなります。

行政書士に合格することはそれほど容易なことではありません。
あなたが本来の目的を見誤らないためには、よりシンプルに物事を考えなければなりません。

テキストの読み方 7選

私が1年間勉強に取り組んできて感じたことや先人から聞きかじって取り組んできた内容です。

わからなくてもどんどん先に読み進める

初学者が初めてテキストを読む場合、まさにあなたの場合ですが、理解できない個所や、すっと頭に入らないことがたくさんあると思います。

私は、電車の中で読んでいたのですが、最初の頃は、ついさっき読んだはずの一つ前のページの内容が全く頭に残っていなくて愕然としたことがあります。
それでも私はそんなことは無視して、どんどん読み進めていきました。

最初のころは内容がよくわからないし、読むのに時間がかかるので、終わりが見えないんですよね。
いつもでたっても終わらないような気がしました。

しかし、民法や行政法のテキストは、だいたい400ページくらいだったのですが、1日20ページ読めば20日間、1日40ページなら10日間で最後まで読むことができます。
たった20ページでも1日に進めば、20日間で最後まで読めるんです。

私はとにかく最後まで読んだという実績が欲しかったんです。
何周もするつもりでどんどん進めていきました。
あまりにややこしいところなどは、斜め読みしていたので、4周目にも
「あれ?こんなこと書いてあったんだ。気が付かなかった・・・」
ということが何度かありました。

でもいいんです。
というか、その方がいいんじゃないかと思います。

人から言われたのではなく、自分で気が付いたことは、印象に残り、記憶が定着するように思います。

こまかいことは気にせず、どんどん読み進めましょう。

ただし、注意しなければならないのは、上にも書きましたが、これは手段であるということです。

どんどん読みつづけることが目的ではなく、最終的には内容を理解し、覚えるための手段です。

それをちょっとだけ意識しておいてください。

8周するつもりで読み進める

「8回読めば、どんな試験にも合格できる」

と言ったのは誰だか忘れましたが、なぜかこの言葉はわたしの脳裏にこびりついていました。

何の根拠もなく、なぜか、「8周すればなんとかなる」と思ってたんですね。

実際には、行政法6周、民法5週くらいだったと思います。(自信はない)

でも、8周読むつもりで始めたからこそ、5週、6周とできて、それが合格につながったと確信しています。

実際には、あなたは8週にこだわることはないんですが、何度も何度も繰り返すことが結果的には近道ではないかと思います。

行政法:民法:憲法:商法その他=5:4:0.8:0.2の割合で

実は私は最初に失敗しました。
でもその失敗は最初だったので十分取り返しがつきました。

その失敗というのは、
「法律の基本は憲法だから、まず憲法から取り組もう」
と思って、憲法のテキストから読み始めたことです。

充分時間があれば別にいいと思いますが、時間のないあなたはこんなことはしないでください。

取り組むべきは、行政法と民法です。

それ以外はあれですよ、もう、はい。

商法なんて、5問しかないわりに範囲は広いし、ややこしいので、私は完全に捨ててました。
確率的に5問中1問正解でいいや、と思ってました。

憲法に関しても、あまり深入りしすぎないほうがいいです。

とにかく、行政法と民法に集中する。

勉強の9割は行政法と民法です。
9割ですよ、9割。

すくなくとも3周してから問題集へ

行政法と民放はまず3周しましょう。
3周終わったら問題集をやってみましょう。

私が問題集に取り組みだしたのは、勉強初めて4か月後でした。ちょっと遅すぎですかね。

たぶん、さっぱりわかりません。
でも大丈夫です。まだまだ始まったばかりですから。

できない問題には2種類あります。

1つは、テキストにあったことは覚えているけど、細かいところまで覚えてないこと。「ああ、これあったな。でも、なんかややこしかったなあ。はあ」みたいな感じのやつ。

もう1つは、「あれ、こんなことテキストに載ってたっけ?」という問題。

この二つ目の問題が重要です。

実際にテキストを探してみると、だいたい載ってます。

3周したのに、まるで読んだことがないような場所を問題集に取り組むことで「発見」できます。

この「発見」により、印象に強く残り、この間違った問題のことはもう忘れません。

これが、テキストをほとんど読まなかったり、1周くらいで問題集をしたときには、テキストにあったかなかったかなんていう考えは起こりません。

だってほとんど覚えているはずがないから。

テキストを何周かした後で問題集に取り組むことで、「発見」があり、新鮮な気持ちでテキストを読むことができます。

最初から問題集をやることには反対です。

アンダーラインは引かない

初学者のあなたには、何が重要で、何が重要でないかなんてわかるはずがありません。

なので、テキストを読みながら、どこにアンダーラインを引こうかと、重要な部分を探すという行為は、無駄以外の何物でもありません。

少なくとも、3周して、問題集を解いて、もう1周して、また問題集を解く。この後テキストを読むころには分ってきます。

「ここだ」と。

アンダーラインを引くのはその時です。

重要な部分が自然にわかるようになってからにしましょう。

本文以外に注目する

私が最初に問題集を解いて、間違えた問題をテキストで確認したときに気が付きました。

「問題は本文から出るんじゃない」

いや、当然、本文から出てるんですけど、そうじゃない問題が結構目立ったんです。

例えば、私の使っていたテキストでは、「一歩前進」とか、「Check」とか「ここが狙われる」とか「ステップアップ」とか、枠で囲まれて説明されている部分です。

見るからに重要そうですよね。

重要そうなんですけど、私は、最初の頃、その部分はどうも読み飛ばしていたみたいです。

ちょっとレベルが高いというか、応用的なことなのかなと思って後回しにしていました。

でも、その部分の問題が多いんです。

なので、その枠内の部分を重点的に読む周回を設けたこともありました。

こういうふうに自分で気が付いた内容はよく覚えてるんですよね。

時には、内容に突っ込みながら、または、誰かに教えているつもりで、ぶつぶつ言いながら読む

よく言われることですが、人に教えようとするとよく覚えることができる、という話です。

人に教えるだけでなく、突っ込みを入れてみるのも効果的です。

条文には但し書きや括弧書き、二重括弧も結構ありますよね。
あれってすごくややこしくないですか。

「但し書き、多すぎやろ!」とか「括弧の中、長すぎ!」とか、突っ込みを入れてみましょう。

また、合憲か違憲かの判例などで、あなたの常識とはちょっと差があるかなという感想持った時などには、
「裁判官、常識ないんかい」
とか、罵声を浴びせてみるのもいいでしょう。

テキストの文章が分かりにくいときには、著者に向かって、「××か!」(自主規制)とか。

これらは当然、周りに誰もいないときにやってください。
間違っても電車内でやらないように。

そして、ただ、突っ込みをいれたり、罵倒したりするだけでなく、わかりにくくて突っ込みたくなるような具体的な内容もいっしょに声に出してみましょう。

ただ読むだけよりも印象に残って、より記憶に定着できます。

あと、ストレス解消にもなります。(これも重要)

以上、あなたがテキストを読むときに考えるべき7つのことでした。この中で、一番重要なものを一つ挙げるとすると、

8周読む

ですね。
最後まで読んで頂き有り難うございました。
本気のあなたを本気で応援します。

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