行政書士合格のための民法攻略法に必要な過去問分析

行政書士の試験科目の中で、2番目に配点が多いのが民法です。
勉強の時間配分としては、民法は40%程度を見込んでおきましょう。
範囲も広いし、十分な時間が必要です。

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民法の主題割合は択一式40問中9問、記述式3問中2問です。

点数は択一式160点中36点、記述式は60点中40点で、合計76点、25.3%にあたります。

択一式9問36点というのは、それほど多く感じられませんが、範囲が広く覚えることが態様にあるので、勉強時間はしっかりとらなければ対応できません。

記述式を除いて、合格ラインを狙うことをお勧めしていますが、そのためにも民法の択一式9問の正解率をどれだけ上げることができるかということが大切になってきます。

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民法は大きく次の4分野に分類されます。
・総則
・物権
・債権
・親族、相続

これらの分野がどのくらいの割合で出題されているか見てみましょう。

債権が一番多いですね。

全体の42%が債権からの出題です。
もう少し細かく見てみると、債権に関わる問題の内訳は、次のとおりです。

共同不法行為責任 1回
組合 1回
契約譲渡 1回
債権者代理権 1回
債務引受 1回
債務不履行責任 1回
詐害行為取消権 1回
先取特権 1回
事務管理 1回
社団・組合 1回
準占有者 1回
使用者責任 1回
使用貸借 1回
贈与契約 1回
損害賠償請求権 1回
代物弁済 1回
賃貸借 2回
売買契約 1回
不当利得 1回
不法行為 3回
弁済 1回
保証債務 1回
留置権 1回
連帯債務 1回

ほぼ重なるところはないくらいまんべんなく出題されています。

不法行為が3回となっていますが、不法行為による損害賠償請求権とか親族間の関係とか、内容はさまざまです。

すなわち、全体的に勉強するしかありません。

これは、他の分野、総則、物権、親族・相続においても同様です。

債権、物権に重きを置くという考えでいいですが、その中で「これ」というのを挙げることはできません。

基本テキスト(個別テキスト)を8周することを勧めていますが、ほんとにこれだけです。愚直に8周。

これが民法攻略の近道です。
裏技なんてありません。

あなたが本気であれば、地道に愚直に取り組むことができるはずです。

がんばってください。