試験本番まであと何か月でしょうか。
毎日勉強続けていますか。
誰の言葉かは知りませんが、「継続は力なり」です。
そして継続するためには、明確な目標を持って、それに本気で取り組むことです。
あなたが本気で取り組めば道は開けます。
しかし、ただ続ければいいというものでもありません。 今回は、私が一年間勉強していた中で感じた勉強法に関するちょっとしたtipsを紹介します。
一人は不安。自分のやり方は正しいのか
毎日コツコツ勉強を続けることは、想像していたより大変なことかもしれません。
友人に誘われ、つい飲みに行ってしまったり、ちょっと風邪気味だからと言い訳してみたり、You tubeで時間を潰してしまったり、勉強しない理由はいつでもどこでもあなたの目の前に転がっています。
それでもあなたはやるしかありません。あなたが本気でやると決めたからです。
でも、ちょっと不安になることもあると思います。
今のやり方を続けて本当に合格できるのか。自分の立ち位置はどのあたりなのか。
学生の頃なら、模擬試験の順位やランク判定で自分の実力を客観的に見ることができましたが、特に独学の場合、現時点での自分の実力がどの程度なのかが非常に分かりづらいと思います。
過去問を解いても、勉強を始めた初期の段階なら、合格圏内に入らなくて当然ですし、何度も繰り返していると、正解率は上がってくると思いますが、問題が変わればできないのではないかと不安に感じます。
結局その不安に打ち勝つには、自分を信じてやり続けるしかないのですが、そのうえで、あなたの時間を無駄にしないためのちょっとしたヒントをご紹介したいと思います。
あなたが考えるべき7つのこと
勉強を進めるうえで、こうすれば必ず合格できるというような「正解」を示すことはできませんが、せっかくの勉強時間を無駄にしないために、7つのやらないほうがいいことを挙げてみたいと思います。
1.効率を求めすぎる
参考書やテキストで「でるとこだけ」とか「出る順」などが売りのものがあります。そういう教材を使って勉強すれば効率がいいかもしれません。
しかし、初学者のあなたには、大事なところや、押さえておかなければならないことは、わかっていません。それをまとめ過ぎたテキストに頼るのは危険です。
得てして、「大事なところ」がそのまま単独でテストに出るのではなく、それに関連したことや、類似したことが絡んできます。
「大事なところ」は、テキストを何周も読み、問題集に取り組むことで理解できるようになります。
まとめ過ぎたテキストに頼ると、ポイントだけの暗記になり応用が利きません。 試験直前にはいいですが、最初から「でるとこだけ」のようなまとめテキストは避けた方がいいでしょう。
2.ノートを綺麗にまとめることにこだわる
初学者が勉強を始めるとき、新しいノートを買ってきて、テキストとともに広げます。
新しいノートには魔力があります。それは綺麗に見栄え良く書き上げたいという欲求を抱かせることです。
テキストの内容をノートにまとめようとすると、重要なところを理解していなければいけませんが、初学者にそんなことはわかりません。
普通のテキストには、重要なところは、太字になっていたり、枠で囲われていたり、色が違っていたり、一目でわかるようにはなっています。
結局、初学者は自分で考えることなく、理解することなく、テキストが示した特徴のあるところを探し、ノートにまとめるという単なる作業をすることになってしまします。
ノートにまとめること自体が目的になってしまうということはよくあることです 勉強を始めた初期の段階では、思い切ってノートなしの方がいいと思います。
3.テキストにラインマーカーをひく
ノートの話に似ているのですが、初学者は大事なポイントをまだ理解していません。
したがって、テキストのどの部分にラインマーカーを引くべきかわかりません。
分からない段階でやるべきではありません。
ラインマーカーを使うのは、テキストを何周か読んで、問題集を解いて、ここがポイントか、と理解できた時点です。 そのときまで、我慢しましょう。
4.あれやこれやいろいろ手を出す
一つのテキストを何周かしているとあなたはだんだん飽きてきます。
そういう時に別のテキストに手を出してみるのはいいかもしれん。
表現の違いで、今まであやふやだったことが理解できるようになったり、いままで使っていたテキストには載っていない判例が載っていたり、新しい気づきがあるかもしれないからです。
しかし、3種類以上は手を出さない方がいいです。
飽きが来ないで継続できるなら1種類でいいと思います。
テキストに書かれている内容をすべて覚えることは不可能ですが、問題集などでわからなかったとき、テキストのどのあたりに書いてあったかわかれば素早く調べることができます。
一冊のテキストを何周も読みこんでいくと、どういう順番で、どのあたりに何がかかれているか自然に覚えてきます。 それが勉強を進めていくうえで手助けとなり、あなたを合格へと近づけていくことになると思います。
5.すべてに完璧を求める
行政書士試験は300点満点で60%、つまり180点以上であれば合格できます。
また、5肢択一式なので、運が良ければ5分の1の知識で正解することができることもあります。
完璧にすべてを覚えることは不可能です。不可能なことは目指すべきではありません。
とくに試験直前は不安になり、あなたは自分ができないことばかりに目が向いて絶望するかもしれません。それでは受かるもの受からなくなります。 正解は60%でいい、5分の1の知識で正解できることもある、と頭を切り替えて、試験に集中しましょう。
6.記述式問題にこだわりすぎる
記述式問題は、60点もの配点があり、「記述式を制する者が行政書士試験を制する」と言われているとかいないとか。
確かに、記述式問題で高得点を取ることができれば、合格へぐっと近づくことでしょう。
なので、あなたは記述式問題対策に重点を置きたくなります。
これは、間違ってはいないと思いますが、私の経験上、危険な考えだと思います。
なぜなら、記述式は「難しい」からです。
5肢択一式と記述式を比較して、記述式のほうが簡単だという人は皆無でしょう。
合格への一番の近道は、記述式問題以外で合格ライン180点を超えることです。
特に試験の2、3週間前になった時点では、一問一答式の問題集に繰り返し繰り返し取り組む、という5肢択一式対策に重点を置いた方がいいでしょう。
その方が確実に合格への近道につながります。
記述式問題の採点、部分点は不透明です。その不透明なものに重点を置くのは危険な選択です。
記述式対策は、様々な用語を漢字で書けるようにする、ということでいいでしょう。
漢字のミスも減点されるそうですから。
実は、択一式に重点を置き、それに加えて漢字を書けるようにするということが、記述式対策につながるんです。 記述式問題にこだわりすぎないでください。
7.結果が出る前に諦める
これは説明するまでもないことかもしれません。
勉強を始めたとき、行政書士になろうと本気で思ったとき、その時の気持ちが薄れ、無理かもしれないと諦めたくなることもあるかもしれません。
試験に申し込むだけで受けに来ない人は大勢います。
私は試験当日1割以上の空席があるのをこの目で見て、驚きを感じました。
あなたは諦めないでください。
「初心忘るべからず」とは使い古された言葉ですが、初心の「本気」を思い出して乗り越えてください。 若しくは、合格した後のあなた自身を想像してください。そして、結果を勝ち取ってください。
大切なのは本気の自分を信じること
最も大事なのは、7番目です。
勉強や試験のテクニックは巷にあふれていますが、一番大切なのはあなたの本気です。
諦める前に本気で目指していた目標を思い出してください。そして、合格したあなたを想像してください。
私の場合は、ひたすら想像していました。合格したら、会社を辞めて、開業すると。
会社を辞めるときのみんなの前でのスピーチとか、どこに事務所を借りようかとか、スーツは新調しようかなとか、初めての依頼者との面談の場面とか、そんな空想でモチベーションを上げていました。
あなたが目標に向かって本気で取り組めば、結果はついて来ると思います。
精神論って敬遠されがちですが、大事なのは結局そこだと思いますよ。