あなたは行政書士試験を受けてみようかと思いついた時に、どのくらい勉強すれば合格できるのだろうかと疑問に思い、ネットで検索してみたのではないでしょうか。
もしかしたら、いまがその時かもしれませんが。
今回は、その勉強時間について、ちょっと考えてみたいと思います。
何時間勉強すれば合格できるのか
ネットで検索すれば、様々なサイトで勉強時間の目安が出ていると思います。
某通信講座のサイトでは、240~500時間のカリキュラムを用意しており、初学者も500時間で合格を目指すことができる、とあります。
また、同サイトでは独学で合格するために必要な勉強時間は、800から1,000時間が目安、と書かれていました。
これはちょっとしたトリックのような気がしますが、通信講座において、500時間のカリキュラムだけで十分かどうかは疑問です。500時間プラスどれだけ自習を頑張れるかによるものと、私は思います。
したがって、結局は通信講座の勉強時間も独学に近い時間になるのではと思います。
申込者を増やしたいので、独学の半分の時間で、ということを強調したいのだと思いますが、通信講座と独学の差が2倍も出るとは思えません。
他のサイトでも、通信講座で500~800時間、独学で800~1,000時間くらいを目安と言っているところが多いようです。
そこで、例えば、独学では一般的に言われている中で一番長い1,000時間必要だということにしてみましょう。
試験本番まで1年間の勉強期間があるとすると、1日2.8時間
半年だと、1日5.6時間
ということになります。
1日2.8時間なら何とかなりそうですが、1日5.6時間は難しいと感じますよね。
つまり、独学で1,000時間の勉強が必要であれば、半年の勉強期間での合格は難しいということになります。
1日2.8時間の場合はどうでしょうか。これも難しいと思いますか?
あなたが社会人だとそう思うのも無理はありません。
平日だと、仕事から帰ってきて、風呂に入って寝るだけという生活かもしれませんし、休日も家族と過ごす時間が必要で自分の時間が取れないかもしれません。
だとすると、どうでしょう?
もう無理だと諦めますか?
時間にこだわりすぎない。大切なのは継続
例えば、一つの考え方ですが、別に一年に区切る必要はないですよね。2年かかってもいいじゃないですか。
行政書士に合格すること、行政書士になることを本気で目標としているなら、期間は関係ないですよね?
もう一つ言えることは、1,000時間などという時間に縛られる必要はない、ということです。
1日の勉強時間もそうです。それに縛られなる必要はないと思います。
1日2時間とか3時間とか、あなたは勉強する時間を最初に決めたとします。
そして、ある日1時間しかできなかったとします。
そして、また、そういうことが何日か続いたとします。
その時あなたはどう感じると思いますか?
焦りますよね。やばい、どこかで取りかえさないと、とか思いますよね。最悪の場合、ああ、やっぱり無理だ、俺には出来ない、とかそんな気持ちになるかもしれません。
なので、1日2時間、3時間とか、トータル1,000時間とか、そんなことは考えなくてもいいです。というか、考えてはいけません。
重要なのは、毎日続けることです。
ほんのちょっとした空き時間を利用して、スマホのアプリであるとか、携帯できる小さめのテキストであるとか、いつでもどこでも勉強できる環境を整えておいて、少しずつでも、毎日続けることです。
勉強の目安にするのは、時間ではなく、以下のようなものにすればよいでしょう。
・行政法と民法のテキストを次の3か月の間に2周ずつ読む。
・次の1か月の間に問題集を一通り終わらせる。
・今週は、商法と一般知識の過去問5年分に目を通す。
というようなことです。
時間に縛られるのではなく、大切なのは毎日の継続です。それが自信につながります。
「3か月間、毎日欠かさず勉強している。俺ってすごい」
と思ってもらっていいです。
たとえ1日の勉強時間が1時間とか30分でもいいんです。
とにかく試験当日まであきらめることなく続けてください。
繰り返しますが、1日1時間でも30分でもいいです。
あなたが本気であれば、どんなに忙しくてもそのくらいの時間は取れると思います。
何度も言いますが、とにかく毎日続けることが大切です。
私の場合
私の場合は、会社までの通勤に電車を利用していたので、その時間にテキストを広げて読んでいました。時間は片道40分程度でした。
しかし、周りに大勢の人がいて集中できないと感じることも多かったですし、とくに帰りは眠たくなることが多く、ウトウトして、テキストが何度も手から滑り落ちました。
こんなので大丈夫かな、と不安に思うこともありました。
ちょうど1年間の期間、勉強していたのですが、その1年間に勉強しなかった(できなかった)のは2日間だけでした。
1日は、風邪で寝込んだ時、もう1日は家族旅行で夏休みに北海道に行ったときです。
旅行は2泊3日でしたが、勉強しなかったのはそのうち1日だけでした。
試験当日、不安な気持ちは当然沸き上がりましたが、2日を除いて毎日勉強したという事実は私にとって大きな自信になっていました。
トータルの勉強時間など気にしたことはありませんでした。
内容が伴っていないときもあったと思いますが、毎日続けた、ということが本当に自信になりました。
冷静に落ち着いて本番当日を迎えられたのも、この自信のおかげです。
1,000時間とか、1日2時間とか、大切なのはそこじゃないです。
毎日続けることです。
あなたも是非、継続してください。
それが自信につながります。
それが合格につながります。