行政書士試験を受験しようと思ったときのあなたはやる気にあふれていました。それからいくらかの時間が経ちましたが、そのやる気をいまでも同じ熱量で持ち続けていますか。
2か月、3か月と時間がたつにつれて、あなたの頭の中心にあった当初の思いは、徐々に橋のほうへ追いやられていませんか。
最初は断っていた友人や同僚からの飲み会の誘いも、最近は二つ返事で承諾していませんか。
一日3時間程度の勉強時間が、2時間半、2時間、1時間と減ってきていませんか。減るだけでなく、たまに何も勉強をしない日があったりしませんか。
上に書いたことは当たり前のことです。あなただけでなく誰でもそうなります。だからこそ、合格率が低いのです。
やる気はほっとくとどんどん落ちてきます。上がったり、下がったりの波もあります。それをどうやって維持するか、維持できるかが合格へのポイントといっても過言ではありません。 やる気を維持するちょっとしたコツを以下に挙げてみました。少しでもあなたの参考になれば幸いです。
3日坊主でもいい
人間の集中力には限界があります。日常生活には様々な誘惑があります。そんな中で勉強を継続することは大変なことです。
だからこそ、ちょっと気軽に考えて、「3日坊主でもいい」です。
ただ、1回の3日坊主で終わらせてはいけません。3日坊主を何度も続けるんです。昨日勉強をしなかったことを悔やむのではなく、それを当たり前のこととしてまた今日から3日坊主を始めればいいんです。
ちょっとした気持ちの持ちようですね。
それが難しんだよ、というあなたは、以下のあと6つの方法も試してみてください。
妄想でニヤニヤする
合格したときのこと、合格した後のことを想像しましょう。
あなたの望みは何でしょうか。
資格マニアでとにかく資格を増やして自己満足を得たい。
行政書士の資格を次のキャリアへの足掛かりにしたい。
行政書士で開業して仕事がしたい。
人それぞれだと思いますが、あなたにも行政書士試験合格によってなりたい自分があるはずです。それを想像しましょう。それもできるだけ具体的に想像しましょう。より具体的であればあるほどあなたは勉強のやる気を維持することができるでしょう。
ただ一つだけ注意点があります。想像する時はなるべく誰もいない一人のときがいいでしょう。おそらくあなたは嬉しさのあまりニヤニヤしているでしょうから。
目標は目の前に
あなたは半年後か、1年後か、試験当日にターゲットを合わせて勉強に取り組んでいることと思います。
目標は行政書士試験に合格することであり、またはその先のあなたの夢を実現することです。
しかしその目標はちょっと遠すぎませんか。その目標を達成するためにやらなければならないことが多すぎませんか。そのやらなければならないことが分かっていますか。
これらのことをなるべく明確にしていないと試験本番が近づくにつれてどんどん不安になってきます。はんぱなく焦りが募ってきます。心配事があると勉強に集中できません。
なので目標はなるべく簡単なもの、時間のかからないものに設定しましょう。必ず達成できる目標を立て、それができたら次の目標に向かうという繰り返しです。
小さな成功体験を積み重ねていきましょう。それがやる気の維持に役立ちます。
小さな目標の立て方は、例えば以下のようなものです。
・合格のためにはテキスト8周必要(←思い込みでいいです)
↓
・テキスト400ページ×8周÷試験まであと1年(365日)=1日約8ページ
↓
小さな目標:行政法と民法のテキストを1日8ページずつ合計16ページ読む
どうでしょうか。1日8ページずつならできそうじゃありませんか。当然他の科目もありますし、過去問なども取り組まなければなりません。しかし、取っ掛かりとしてはこれで十分です。
今日もできた(目標を達成した)。またできた。次の日もできた。これを繰り返していきましょう。気が付くと1日8ページどころか20ページ30ページと苦も無く読んでいることに気が付くでしょう。できた、できたを繰り返すことでやる気を維持することができます。
「飽きる」を前提に
とは言っても、飽きますよね。人間誰しも飽きます。飽きない人なんていません。飽きるのはしょうがないです。大切なのは飽きたときどう対処するかです。
普通、飽きたら気分転換で他のことをすると思います。テレビを見たり、漫画を読んだり、ゲームをしたり、Youtubeをみたり、買い物に出かけたり。
これらはNGです。勉強に飽きて他のことをするのではなく、飽きたら別の方法で勉強する、ということを前もって準備しておきましょう。
例えば、テキストを読んで飽きて来た場合の取り組み方は以下のようなものです。
・別の科目のテキストを読む。
・いつもと違うテキストを読む(2種類以上用意しておく)
・一問一答式の短時間で取り組める問題集をやる(問題集を準備しておく)
・スマホのアプリで勉強する(アプリをダウンロードしておく)
などなどです。 勉強に飽きたときは勉強で気分転換しましょう。
仕事をさぼる
あなたは現在会社員ですか。行政書士試験に合格して、会社を退職して、開業しようと思っていますか。
それならちょっとくらい仕事をサボりましょうよ。
多くの仕事を抱えて毎日遅くまで残業しているかもしれません。普通なら帰って寝るだけということにもなりかねない状況かもしれません。
もしそんな状況なら、今の仕事が勉強しないことの言い訳になりますね。忙しいからしょうがない、と。
毎日夜遅く疲れ切って帰宅して勉強なんかできるわけがありません。勉強する余力を残しておかなければなりません。今の仕事だけで精魂尽き果てるようなことがあってはあなたの夢を実現させることはできません。
少なくとも勉強ができるだけの時間と体力が確保できる程度に今の仕事はサボりましょう。心も身体も健康でないとやる気は長続きしませんから。
自動化を考える
自動化といっても特別なテクノロジーを使う訳ではありません。っていうかそんなの無理ですよね。そんなたいそうなものではなく、ほんのちょっとしたものです。
一人で勉強しているとついサボりがちになるので誰かと一緒だったり、誰かに助けてもらったりした方がいい場合もありますねよ。ここが独学のつらいところです。
ということで、あなたが一人きりだとしても自動的に勉強が始められる、または勉強しなければならないことを思い出す、または、常に意識させらる仕組みを作りましょう。
例えば、単純で簡単な方法ですが、以下のようなものが考えられます。
・トイレの壁に小さな目標を書いた紙を張っておく。
・PCの液晶ディスプレイに、または、テレビの画面に頻出の条文や判例を書いた紙を張っておく。
・寝室の屁が覚めたとき最初に目に入る場所に貼っておく。
・壁という壁に貼っておく。
自動化というにはお粗末な内容ですが、これは結構効果的です。頻繁に目にすればするほど、それは日常になり、日常になれば習慣化します。習慣化すれば苦も無く継続できます。
でも、試験が終わるまでは友人を家に呼ぶのはやめておきましょう。
計画ではなく実績を
計画的に勉強することは大切なことです。しかし、あまりに細かい計画は逆効果です。
一日にやるべきことを事細かに計画すると、できなかったとき、できないと気が続いたときに大きなダメージとなります。上にも書きましたが、小さな成功体験の積み重ねが大事であり、失敗の積み重ねは避けなければなりません。
つまり、細かい計画を立てるのではなく、その日一日にあなたがやった勉強を記録していきましょう。
その記録も大まかな内容で構いません。テキストを何ページ読んだ、とか何を何時間やったとかまで記録しなくてもいいです。例えば以下のような感じです。
・民法のテキストを読んだ。(量や時間は不要)
・過去問をやった。(同上)
などです。
少しでも勉強したら記録しましょう。今日は時間が短かった、量が少なかったなどと気にすることはありません。とにかく記録しましょう。そして、記録するたびに今までの実績を振り返りましょう。そして、こんなに勉強してきたということを実感しましょう。
毎日の少しずつの小さな積み重ねを成功体験としましょう。それがさらにあなたのやる気を引き起こすことになるでしょう。
以上、7つのやる気を維持する方法でした。 いかがだったでしょうか。少しでもあなたの参考になれば幸いです。ありがとうございました。