行政書士に独学で合格するためのテキスト選びで大切なこと

継続は力なり。

今回はこの言葉で始めましょう。この「継続」というのは、本当に大事です。正直これだけが大事なことだと言っても過言ではありません。

「間違った勉強法では合格できない」などということをたまに聞きますが、そのようなことを言う人にはだいたい裏があります。あなたのために言っているのではなく、自分のために言っています。

どういうことかというと、正しい勉強法を売るためです。しかし、そういう方々も必死ですから、否定はしませんけどね。

そもそも間違った勉強法とは何でしょうか。私が思うに、試験範囲外の勉強をすること、です。それ以外は、「間違った」なんて言えません。

かりに不合格だったとしても、「間違った」勉強法であるとは限りません。単にさぼっていただけかも知れません。勉強時間が足りなかっただけかもしれません。

必要十分な時間を勉強にかけることができれば、合格できるはずです。つまり、継続こそが重要なのです。それ以外は些細なことです。

しかし、継続するために気を配らなければならないことがあります。

それはテキスト選びです。

勉強というのはそれ自体大変なストレスです。テキストのせいでそのストレスが増すようなことがあると、勉強を継続できません。

そういう観点から、テキスト選びについて考えてみました。

最新版であること

そんなのあたりまえだと思うかもしれません。

しかし、それがそうでもないんです。

法改正は思った以上に頻繁に行われます。そして、法改正の度にテキストの改訂版が出るかといえば、そんなことはありません。

有名予備校が毎年出版しているテキストは、法改正に対応しているでしょう。そうでなければ、注意しなければなりません。また、お金の節約のために古本なんかは買わないようにしましょう。

しかし、法改正が反映されていないテキストもデメリットばかりではありません。それどころか、何がどう変わったのか理解していればメリットにもなり得ます。改正前後の内容を深く知ることでより記憶に残りやすくなるということもあります。そのためにも情報収集は怠らないようにしましょう。

まあ、最新のテキストが入手できればそれに越したことはないんですけどね。

満足度100点を望まないこと

例えば、初めて民法のテキストを読んだとき、初めて見る法律用語や独特の言い回しに戸惑い、なかなか読み進めることが難しいかもしれません。

執筆者は、その道の専門家でしょうから、これから試験を受けるあなたとは、その知識の基盤が異なります。執筆者にとって当たり前のことがあなたにとってはそうではないのです。

ある前提条件のもと書かれている内容は、その前提条件を知らなければ理解できません。テキストにはそういう箇所がいくつか見受けられます。そして、それはどのテキストにもあります。ちょっと乱暴に言えば、どれでも同じです。

なので、わかりにくいから、自分には合わないからなどという理由で別のテキストに買い替えたとしても同じことです。

100%満足できるものはありません。行政書士試験は60%の正解で合格ですから、テキストについても60%を少し上回るくらいの満足度であれば合格です。その程度の満足度であればどのテキストでも満たします。

あれがいい、これがいいと巷ではいろいろな論評がなされていますが、実はどれでも同じです。どのテキストでも合格できます。 合格、不合格はテキストのせいではなく、あなた次第です。

時にはドライに

しかしながら、最初にも書きましたが、勉強はそれ自体がストレスになりますので、少しでもそれを和らげるにこしたことはありません。

テキストを読むうえで、あまりにもストレスを感じるような場合は、他のテキストも検討するべきかもしれません。

例えば、執筆者の主義、主張がテキスト全般に色濃く反映されている場合があります。試験勉強用のテキストにもかかわらず、法律家というのはそういうことを主張したくてたまらないのか、余計な主義主張が本文にちりばめられていることがあります。

あなたが賛同できる内容であれば問題ありませんがそうでないならいちいち気になるかもしれません。そうなれば、よりストレスを感じることになり、素直にテキストの内容を読むこともできなくなるかもしれません。

その場合には買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

しかし、あくまでも試験勉強だと割り切ることができれば、あなたが気に入らない執筆者の主義も無視できるかもしれません。

ドライにそのままで行くか、ドライに買い替えるか、あなた次第です。

大事なことまとめ

結局、大事なことはテキスト選びではありません。

あなたがいかに本気で取り組むことができるか、勉強を継続することができるかです。

テキストが、またはテキスト選びがそれの邪魔にならないようにしましょう。 それでは、目標に向かって、がんばってください。

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